担任の先生は指名できますか?
授業参観で、昨年息子と同じクラスだったA君のお母さんに会いました。
「A君は、今年も続けてB先生のクラスなんですね。」と挨拶したところ、返事に驚きました。
「そうなの。息子本人が先生に『担任になってほしい』と頼んだからかもしれない。」
実はA君、昨年度の終わりに部活のC先生から、『来年は、お前を俺のクラスにいれてやる』と言われたそう。
Aくんは、担任のB先生のほうが、勉強しやすくて好きだった。
部活のC先生は嫌いじゃないけど、C先生に担任になってもらいたくない、と思った。
それで、A君は、意を決して、年度末に担任のB先生にお願いしたそうです。
「来年もこの学年を担任するときは、僕をB先生のクラスにいれてくれませんか。」と。
絶対に願い通りになる保障はないですが、気持ちは伝えておいても損はないのかもしれないですね。
友達と同じクラスにしてもらえるのか?
我が家の娘は親友のM子ちゃんと、昨年の終わりに先生に懇願しました。
「先生!私がこの学校に通って5年です。 4回クラス替えがありました。でも、親友のM子と一度も同じクラスになったことがありません。 来年度が、学校生活最後のクラス替えです。同じクラスにしてください!!!」
先生は、
「うーーーん。できるかな。約束はできないけど、まあ、ちょっと見てみるわ。」
クラス発表があって、娘とM子ちゃんは同じクラスになりました。
娘・M子ちゃん:「先生!!!!! ありがとうございました。」
先生:「おう、同じクラスにしてやろうと思ったら、その前にもう同じクラスにわけられとったぞ。まあ、よかったな。」
親が、担任を指名することはできるのか?
実際に、○○先生にお願いします、と指名した経験はありません。
しかし、「こうこうこういう感じの先生にお願いしたい」とは頼んだことがあります。
息子は、毎日集団生活で生きづらさを感じているタイプです。
引っ越しで、わが子が転校するときに、たぶん新しい環境でかなりのストレスがかかると思われました。不登校も心配しました。
なので、転入先の小学校の教頭先生にこう伝えました。
「家庭との連絡を密にしてくださる先生をお願いしたいです。」
教頭先生は、
「はい、大丈夫です。しっかりした担任をつけますので。」
その結果は、、、。
家庭との連絡は、密でした。
「今日、こんなことがありましたが、問題ありませんでした。」
「明日は、○○がありますが、だいじょうぶですか?」
しかし、子ども本人には、楽しい1年ではありませんでした。
子どもに寄り添う先生というタイプではなかったのかもしれませんし、ただ単に、うちの子どもとの相性が良くなかったのかもしれません。
◆次の年、「子供の扱いに長けた先生を担任にしますので安心してください。」と言われました。
その結果、うーーーん。
殆ど、学級崩壊だったようです。
息子は何も言わなかったので気づかなかったのですが、あとで聞いたところ、子供たちは教室の後ろでキャッチボールをしていたそうで。
この先生も、教員の間では「いい先生」と言われる先生でした。
◆その次の年は、こちらから何も希望を言いませんでした。
若い女のL先生が担任になりました。
このL先生、ずっと息子の学年の担任をしていたけれど受け持ちではなかった先生です。(教頭先生にはわが子の担任にはふさわしくないと思われたのではないか)
しかし、L先生は、大正解でした。
家庭訪問の時、
「今年、むすこ君に成長してほしいと思うところは、3つあって、これとこれとこれです。」
「あとは、一緒に一年楽しんで成長したいと思います。今日もこんなことを言ってくれて嬉しかったですし、この子は面白い!と毎日楽しませてもらっています。」
先生が最初に宣言したとおり、その1年、息子は、平和な1年を送ることができました。
管理職が思う、いい先生と、実際に子どもが感じるいい先生は違いますね。