ことりのかけら

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食べられない息子が「食育の妨げになるので困ります」と咎められた日


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先日、あるニュースを聞いて胸が痛くなりました。5年前、小学生だった息子に起こった出来事が、よみがえってきました。

ニュースは、このようなものです。教師が給食を食べない児童の口に無理やり食べ物を押し込んだ結果、児童が嘔吐した。汚れた床を児童に掃除させた。

(産経ニュースより)

 給食無理やり食べさせ嘔吐 女性教師「口を開けなさい」と箸で押し込む

富山県小矢部市の市立小学校で今年1月、嫌いな給食のおかずを残した当時4年生の男児に無理やり食べさせ、嘔吐させたとして、50代の女性教諭が担任を外されていたことが分かった。教諭は男児に床掃除もさせていたという。

 同市教育委員会によると、教諭は1月の給食時、豆腐ハンバーグを食べ残した男児に「口を開けなさい」と指示。箸で口に押し入れたところ、男児は吐き出し、それまで食べていたものも吐いた。教諭は「自分で汚したのだから自分で掃除しなさい」と床掃除もさせたという。

 男児が汚れた服を持ち帰り、保護者が学校に抗議。学校は2月、「男児との関係が好ましくない」として、教諭を担任から外した。

 教諭は当時、食べ残しや好き嫌いをなくす指導などを担当する学校の給食主任を務めており、1月までに数回、男児に無理やり食べさせたことがあったという。

 同市教委の野沢敏夫教育長は「行き過ぎた指導だった。子どもや保護者につらい思いをさせ、申し訳なく思う」と話した。

 この男児のことを私は知らないので、どんな性格の子供だったのか、それまでの先生との関係はどうだったのか、わかりません。でも、無理やり食べさすのはアウト。そう思います。そんな事をしても、良い結果は出ません。

 

現在は、給食を食べられるようになった息子ですが、当時3年生だった息子は、味覚や触覚が過敏で、食べられないものがかなりありました。 努力したから食べられるようになる類のものではありませんでした。 まじめなので「食べなさい」と命じられたら涙を流しながら口に入れるのですが、それは拷問と同じこと。 家では、無理なものは食べさせず、なんとか食べられるものは小さく切ってそれだけ完食したらOKということにしていました。

 

学年の最初から、先生には感覚過敏・味覚過敏があるので、給食は本人にとってつらい時間であること、様子を見て配慮してほしいことを伝えていました。

先生は、困った顔で一言「特別扱いはできない」。

そしてある日、先生が怒った様子で電話をかけてこられました。

「お宅のお子さんのせいで、食育が上手くできなくて困っています。今日は、欠席者が多かったので、残ったおかずを出席しているみんなで残さずたべるように教えていました。食べ物を大事にする、これが食育です。それなのに、まさにその時に、ことりさんのお子さんは、ポケットにおかずを隠してたんです。ずるいですよね。ちゃんとお家で叱ってください。」

息子にとってみると、『僕のノルマ(本人分の給食)は達成した。それなのに、欠席した人の分まで食べさせられる。そこまでは、無理』ということだったのでしょう。

 

先生には予め、食べることが苦手と伝えてあったのに、「ずるいですよね! 食べ物がもったいないですよね!」と言われました。グサッと胸を刺された気分でした。

「申し訳ありません。」と謝ったものの、納得いかなくて、「本人は、かなり苦しんだと思います。家で本人に話しますが、子どもがそこまで追い込まれていることを先生にもわかっていただきたいのですが、、、。」と伝えました。

先生は、「この1年、食べ物を大切にしましょう、と教えてきているんです。ことりさんのお子さんのようなことをしてもらうとクラスの良い雰囲気が壊されるんです。」と、ため息をついておられるようでした。

 

「食育」って、感謝して楽しんで食事をいただくことが基本じゃないのですかね? 楽しんで食べられるように、整えていくのが大人の仕事なのではないのでしょうか?

食べなければならない、とか、そんなのおかしいです。

感覚過敏、味覚過敏で食べることが大変な子どもたちが、学校の給食の時間を平和に過ごせるようになりますように。。。

時間とともに過敏の状況も変わるし、本当に、大人はおおらかに見守ってほしいです。