ことりのかけら

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スペクトラムっ子の感性〜難解でたぶん本当はシンプル〜

テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」の最近のストーリーには、心揺さぶる「泣ける」話があるようです。それは、髙橋幹子さんという脚本家さんが担当される回。11月に放送された第1078話「さくら家のお医者さん」の回は、まる子のおばあちゃんに脚光をあてた話の展開となりました。なんでも直せるおばあちゃん、「でも直す前にすることがあるよ」とまる子に教えるストーリーのようです。 髙橋さんの脚本は脇役をキラッとさせるものが多いそうです。

 

ある日の夕食時。
この話を知り、「すごく残念!!!!!観ればよかった。。。」と後悔する私と娘。

それを聞いた息子が言いました。

 

「僕、それ見てたけど、雰囲気がいつもと違ってナニコレ?と思ってテレビを消した。」

 

「…………」(私と娘)

なるほどね、、、。

息子の感覚は多数の人とひと味違うのです。

 

幼児〜低学年の頃の彼は、こんな感じでした。
「はらぺこあおむし」(エリック・カールの絵本)で、あおむしのお腹が痛くなるページは絶対に開きませんでした。
ドラえもんで、のび太がお母さんに怒鳴られる場面は、ページを糊づけしていてある日気づいてビックリ。

そんな息子なので、「人の感情を揺さぶろう」という意図が感じられる場面は避けているようです。 人が失敗する場面も大の苦手のようです。

息子には、多くの人は「人が悩んだり泣いたりしながら頑張る様子」を見ることに意義を見出すのだと説明しました。
彼は、「そういう人が多いのはわかったけど、僕は違う」と。
逆にそういう場面を見ると我慢できないほどに「不安」になるのです。

こんなスペクトラムっ子(※)は、どういう話なら食いつくのでしょう。
コメディ、又はノンフィクションといったところか。

 

大体の創作物は、人が失敗したり泣いたり悩んだりしますよね。

現在の息子のブームは三国志。
三国志だって、人が失敗したり泣いたりしてるんではないだろうか。
(すみません。勉強不足で内容をよく把握しておりません)

 よくわかりませんが、こんな感じ中学生の息子と日々を過ごしています。

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※スペクトラムっ子: 自閉症スペクトラムの特性を持つ彼をそう呼んでいます。